祇園祭の山鉾巡行のころといえば、不安定なお天気の続く時期です。
ざっくり言えばたいてい天気が悪いです。
梅雨が明けると、今度は夕立がどーっと降ることも多いです。
わたしも宵山でゲリラ豪雨に見舞われたことが何度かあります。
雨天
そもそも祇園祭の発祥がじめじめとして疫病のはやる時期なのですからしかたないこと。

早めの台風の襲来も気になりますね。
逆に晴れたら晴れたでカンカン照りでたいへんな不快指数です。


  雨天の場合、山鉾巡行はどうなるでしょうか?


これまでの例を見てみると、
山鉾巡行は雨天決行です。
伝統的なお祭りなので日程にも意味があります。土日にも合わせないし、天候にも左右されない祭りです。
祇園祭山鉾連合会は「相当な悪天候でも巡行は行う」と決めています。
小雨決行、大雨強行!
実際2006年は猛烈な雨の中巡行が行われました。飾り付けにもだいぶ破損があったようです。
山鉾巡行
(写真:2006年の雨の巡行 youtubeより)


巡行するほうも、見物するほうもたいへんな状況ですが、他県や海外からわざわざ遥々来られる方々にとっては決行してもらったほうがうれしいかもしれませんね。
山鉾にはビニールシートがかけられますので、お天気の巡行に比べれば見劣りしますが、これも致し方ありません。博物館に置いておくような美術品だらけですから。懸装品が一部外されることもあります。

(以下は2015年の祇園祭の記事です。参考までに)
ただし、台風となると話は別。 大きな鉾は縦に長く、真木は強い風には弱いです。ただただ雨が降るのとは状況が違います。
山鉾が倒れれば命にかかわります。
2015年7月17日は台風直撃の予報が出ていますので、当日午前5時半時点で気象情報を見て判断するということになっています。
台風

7月17日早朝、京都市観光協会より山鉾巡行の決行決定の発表がありました。
京都府に隣接するすべての府県に警報が発令されていますが、京都だけはその時点で警報なし。(その後発令されました。)
2014年の集中豪雨の中の五山の送り火決行も記憶に新しいところですが、京都の人々の伝統や歴史を守る思いに脱帽です。
台風第11号は大型で強い台風です。たいへんな風が吹いています。 JR琵琶湖線は強風のため、米原駅~京都駅間で運転を見合わせています。
過去には鉾が倒れた記録もあります。どうかくれぐれもお気をつけてお出かけください。
2015年7月17日は西日本に台風11号直撃の予報が出ています。
祇園祭山鉾連合会は、山鉾巡行については、当日午前5時半時点で気象情報を見て判断すると発表しました。中止の可能性もあるとのこと。(山鉾巡行は基本的には大雨でも決行ですが、暴風や台風はこれまで例がありません。)
》 》 京都市の天気と警報注意報を見る
》 》 祇園祭に関するニュース:京都新聞

各ホテルの予約状況は例年より空いています。直前のキャンセルも出ていますので予約しやすいでしょう。
》 》 祇園祭を徒歩で楽しむおすすめのホテル
祇園祭山鉾巡行は予定どおり実施されます。
お気をつけてお出かけください。2015年7月17日午前5:30 京都市観光協会発表。
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これまで祇園祭が雨天順延や雨天中止になったことはあるか?

悪天候が理由で中止になった記録はないそうです。
明治17年(1884年)に雨天で道路がめちゃめちゃになって巡行が続けられなくなり、23日に順延されました。悪天候による順延はこの1回きり。
京都のひとの伝統を守る気迫に圧倒される思いです。


順延や中止になった理由は、「コレラの流行」「明治天皇諒闇」「昭憲皇太后崩御」「太平洋戦争」「阪急電車の地下工事」。

もっと昔になると、なんと1582年本能寺の変のために巡行を11月に順延した記録があります!
その前の巡行中止は「応仁の乱」。
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