京都の祇園祭で一番の見どころの辻回し。
辻回しといえば四条河原町の交差点が真っ先に思い浮かびます。
テレビのカメラもここに集まっていますし、観光客も殺到するのでたいへんな混雑になります。
でも山鉾巡行のコースは四角形ですから、辻回しのポイントは4カ所〜6カ所あります。
すし詰め状態の苦手な方は四条河原町交差点を避けるべきでしょう。
次の辻回しのポイントは、河原町御池の交差点。
オークラや市役所のある交差点です。
こちらもけっこうたくさんの人であふれますが、四条河原町よりはだいぶんマシです。
御池通りは道幅も広いので、開放感もあります。
その次の辻回しのポイントは、新町御池の交差点。
ここから山鉾は狭い新町通りへと入っていきます。(すべてではありません。)
ここでは、見物客がそろそろ疲れてきて、グダ〜ッとした雰囲気になっています。
なにしろ暑くてジメジメして過酷な状況ですので、しかたありません。
山鉾を動かしている保存会の人々もだいぶん疲れています。
しかし、もう3回目あるいは4回目の辻回しであるため、方向転換はとても上手!
終盤の辻回しのポイントで鑑賞する手もあります。
狭い新町通りを下ってきた山鉾が四条通りに出て来るところです。
ニッセンのビルの横からニューッと大きな鉾が出て来る様子は壮観です。
長刀鉾の辻回しを見るならここもいいですね。
菊水鉾や鶏鉾はたいへんでこの四条新町で辻回しをしてから、またすぐ四条室町で2連続辻回しをして会所へ帰っていきます。
ここでは回さないでストレートに四条通りを渡って帰っていく山鉾もあります。
船鉾や岩戸山です。
観衆から「なんや回さへんのかいな...」というツブヤキが聞こえてきます。
さて、一番楽に辻回しを見ることができるのは、山鉾が四条烏丸付近に集合するために、それぞれの通りから出てきて行う朝イチの辻回しです。
近くのホテルに泊まっていれば、早めにホテルを出ましょう。
四条通りで待っていれば次々と山鉾が出現して、辻回しを行っていきます。
京都の地元の人はこれを見てから会社へ出勤する人もいます。
スーツ姿の人もいれば、寝間着?っぽい人もおられます。